小ムツを唐揚げにするなら、私は丸ごとではなく背開きにして中骨を外します。
小さい魚なので、そのまま揚げて頭から骨まで食べたくなるところなんですが、小ムツは意外と骨もしっかりしています。以前、エラと内臓だけ取るような形で唐揚げにして出したこともありますが、娘たちはあまり食べてくれませんでした。
塩焼きや煮付けも美味しい魚ですが、こちらも小骨が気になりやすいんですよね。その点、背開きにした唐揚げなら骨やヒレがかなり気になりにくく、ムツらしいふわっとした身を気持ちよく食べられます。
しかも、これが本当に美味しいんです。小さいのに適度に脂があって旨味もしっかり。売り場では大きなムツよりお値打ちに並んでいることも多いので、見つけたら私はかなりおすすめしたい食べ方です。
この記事で分かること
- 小ムツを唐揚げにするとき背開きにする理由
- 小骨や背びれを気にしにくくする下処理
- 味付きバッター液を使った唐揚げの作り方
- 実際に食べた身質と冷めたときの味

小ムツの唐揚げは背開きがおすすめ
小ムツの唐揚げというと、丸ごと揚げたり、エラと内臓だけ取って揚げたりする食べ方もあります。
もちろん食べられないわけではありません。ただ、酒のつまみやスナック感覚ならともかく、夕食のおかずとして家族で食べるなら、私は正直おすすめしません。
メヒカリやニギスのように、中骨を残したまま揚げてもほとんど気にならない小魚もあります。でも小ムツは少し違って、中骨や頭を残すと私はどうしても気になります。
せっかく身がふわっと美味しい魚なので、骨をバリバリ食べる方向より、身を気持ちよく食べられる状態にしてから揚げる方が合いますよ。
腹開きより背開きを選ぶ
小ムツで特に気になるのが背びれです。小さな魚体でも背びれは結構しっかりしていて、腹開きにすると食べるときに存在感が残りやすいんですよね。
そこで唐揚げでは背開きにします。背側から開いて中骨を外しておけば、食べるときに気になりにくくなります。
逆に腹びれは、今回の食べ方では私はまったく気になりません。全部のヒレを神経質に取る必要はなく、家庭で作るならここまでで十分ですよ。

ムツとクロムツの名前や見分け方が気になる方は、黒ムツとムツの違いもまとめていますので、こちらも参考にしてくださいね。
小ムツの唐揚げの材料
衣は、魚介の唐揚げで使っている味付きのバッター液です。下味へ長時間漬け込むのではなく、衣そのものに味を付けて揚げます。
下記のバッター液は約1kgの具材に使う基本配合です。小ムツは食べる分を用意してください。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 小ムツ | 適量 |
| 小麦粉 | 大さじ6 |
| 片栗粉 | 大さじ6 |
| ベーキングパウダー | 小さじ1 |
| 卵 | 2個 |
| 醤油 | 大さじ1 |
| 塩 | 小さじ1 |
| みりん | 大さじ1 |
| おろし生姜 | 1片分 |
| 冷水 | 大さじ1(固さ調整用) |
| 揚げ油 | 適量 |
冷水は最初から全部入れなくて大丈夫です。卵の大きさや生姜から出る水分でも衣の固さは変わるので、混ぜてから必要な分だけ加えます。
このバッター液の詳しい考え方は、唐揚げバッター液の黄金比でも紹介しています。
小ムツの唐揚げの作り方
- 小ムツの頭と内臓を取り除きます
- 背側から包丁を入れて背開きにし、中骨を外します
- 小麦粉、片栗粉、ベーキングパウダー、卵、醤油、塩、みりん、おろし生姜を混ぜ、必要に応じて冷水で固さを調整します
- 背開きにした小ムツへバッター液をまとわせます
- 140℃前後の油からじっくり揚げます
- 衣にこんがり色が付き、中心まで十分に火が通ったら油を切ります
中骨は最初に外してしまう
小ムツは小さいので「揚げれば骨も全部いけるかな」と考えたくなる魚ですが、私は中骨を外します。
骨を食べることを目的にするより、この魚の場合はふわっとした身を楽しむ方が私は好きです。煮付けや塩焼きでは気になりやすかった小骨も、この形で唐揚げにするとかなりストレスなく食べられます。
バッター液は少し固め
バッター液は、天ぷらの衣より少し固めくらいを目安にしています。
小ムツ全体へ薄くまとわりつけば十分です。冷水は固さ調整用なので、混ぜた時点でちょうどよければ無理に全部入れなくても大丈夫ですよ。
低めの油温からじっくり揚げる
生の魚をこのバッター液で揚げるときは、私は140℃前後の低めの油温から入れています。
小ムツも同じです。高温で表面だけ一気に色を付けるより、衣をまとわせてじっくり火を入れます。
今回は揚げ時間を分単位では記録していません。時間を固定するより、衣にこんがり色が付き、魚の中心までしっかり火が通ったところで引き上げてください。

唐揚げなら小ムツの身がふわっと仕上がる
実際に食べると、これが本当に美味しいんです。
小さな魚体ですが適度に脂があり、身にはしっかり旨味があります。そこへ唐揚げの衣が付くと、ムツ特有のふわっとした身の良さがかなり生きます。
塩焼きや煮付けも好きなんですが、小骨を気にしながら食べることになるので、娘たちはどうしても少し敬遠しがちでした。
唐揚げなら背開きにして中骨を取っているので、そのストレスがかなり減ります。「小さいムツを家族で食べるなら何にする?」と聞かれたら、私はまずこの唐揚げをすすめたいですね。

冷めても美味しくお弁当にも合う
この唐揚げは、揚げたてだけでなく冷めても美味しいです。
味付きの衣なので後から調味料を足さなくても食べやすく、お弁当のおかずにも使いやすいですよ。小ムツを多めに買ったときにも、この食べ方はかなり重宝します。
小ムツの唐揚げでよくある疑問
小ムツは丸ごと唐揚げにできますか?
丸ごと揚げる食べ方もありますが、私は夕食のおかずなら背開きにして中骨を外します。小ムツは頭や骨が意外としっかりしていて、子どもが食べるには気になりやすいからです。
小ムツの腹びれは取った方がいいですか?
今回の唐揚げでは腹びれはまったく気になりませんでした。私は無理に取りません。それよりも、しっかりした背びれを気にしにくくするために背開きを選んでいます。
小ムツの唐揚げは何度で揚げますか?
このバッター液で生の魚を揚げるときは、私は140℃前後からじっくり揚げています。今回は時間を固定していないので、衣の色だけでなく中心まで十分に加熱できていることを確認してください。
まとめ
小ムツは小さいからといって、私は丸ごと唐揚げにはしません。
頭と内臓を取り、背開きにして中骨を外す。これだけで骨や背びれがかなり気になりにくくなり、ふわっとした身を気持ちよく食べられます。
大きなムツに比べると手頃に並んでいることも多いですが、小さいから味まで物足りないわけではありません。適度に脂があって旨味もしっかり。唐揚げとの相性はかなりいいですよ。
小ムツを見つけて「どう食べようかな」と迷ったら、ぜひ背開きの唐揚げを試してみてくださいね。