「イワシは体に良いから子供に食べさせたいけれど、小骨が気になるし、独特の臭みもあって料理のレパートリーが広がらない…」
そんなお悩みを抱えていませんか?フライや煮付けといった定番料理に飽きてしまった方に、魚屋の私が自信を持っておすすめする変化球レシピがあります。
それが、イワシの旨味を皮の中にギュッと閉じ込めた【薬味たっぷりのイワシ餃子】です!
実はイワシと餃子の相性は抜群。気になる小骨は包丁で叩くことで完全に存在を消し去り、薬味の力で臭みもゼロに。さらに、お肉の餃子よりもあっさりしていて、大人も子供も無限に食べ進めてしまう魔力を持っています。
フードプロセッサーなどの面倒な調理器具は一切不要!スーパーの「イワシの開き」を使って簡単にできる、サカシュン流の絶品餃子レシピをご紹介します。
【魚屋のこだわり】絶品餃子を作る2つの絶対ルール
レシピに入る前に、家庭の餃子をお店レベルに引き上げるための「2つの絶対ルール」をお伝えします。これはイワシ餃子に限らず、お肉の餃子でも使える超重要テクニックです。
1. 「つなぎ(片栗粉・卵)」は絶対に入れない!
餃子のタネ(具材)を作る際、まとまりを良くするために片栗粉や卵を入れるレシピがありますが、私は「つなぎは絶対に入れない派」です。
つなぎを入れてしまうと、加熱した時にタネが縮んで固まってしまい、皮との間に「空洞」ができてしまいます。これでは、食べた時の皮と具のジューシーな一体感が損なわれてしまいます。素材と調味料だけで練り上げるのが、本当に美味しい餃子の鉄則です。
2. 皮は「モランボン・もち粉入り」が最強

もし近くのスーパーに売っていれば、迷わずモランボンの「もち粉入り餃子の皮」を買ってください!
市販の皮は焼くと薄くて具が透けてしまい、「やっぱりお店のモチモチ感とは違うな…」と残念な気持ちになりがちです。しかし、この皮は別格。少し分厚く、もち粉が入っているため、中華料理店や餃子専門店の自家製皮に限りなく近い最高のモチモチ食感が家庭で再現できます。
材料(20個分)

- イワシの開き(中羽サイズ): 14尾(※重さにして約450g)
- 白ねぎ: 1本(みじん切り)
- 生姜(すりおろし): 1片分
- 醤油: 大さじ1
- 餃子の皮: 20枚(※モランボンもち粉入り推奨)
- サラダ油・ごま油: 各大さじ1程度
【追い薬味&タレ】
- ミョウガ: お好みでたっぷり
- 大葉(青じそ): お好みでたっぷり
- ポン酢: 適量
【写真で解説】小骨が消える!イワシ餃子の作り方
1. 背ビレと尻尾を取り除く
スーパーの鮮魚売り場で、フライ用として売られている「イワシの開き」を買ってきます。(扱いやすい中羽サイズがおすすめですが、大羽でも大丈夫です)。

まず、イワシの「尻尾」を包丁で切り落とします。尻尾の付け根は骨が硬く、餃子の食感を邪魔してしまうため必ず切り捨ててください。
次に、背中に残っている「背ビレ」を取り除きます。イワシを一旦閉じて、包丁で挟んで引っ張るか、手でつまんで引っ張れば簡単に取れます。この後すぐに細かく叩いてしまうので、身が少し崩れて見栄えが悪くなっても全く気にする必要はありません!
2. 包丁でイワシを「粗叩き」にする(※フードプロセッサー不要!)

骨を消すためにフードプロセッサーを使おうとする方も多いですが、洗うのが面倒ですし、何より細かすぎるペースト状になってしまうと魚の「食感」が失われてしまいます。
包丁でザクザクと叩くだけ!小骨を断ち切るように、写真のように少し食感が残る「粗めのミンチ状」になるまで叩いていきます。これで小骨の悩みは完全に解決します。
3. タネを作って皮で包む

ボウルに叩いたイワシ、みじん切りの白ねぎ、生姜のすりおろし、醤油(大さじ1)を入れて、粘り気が出るまでよく混ぜ合わせます。(※先述の通り、片栗粉などのつなぎは不要です!)
タネができたら、餃子の皮でしっかりと包んでいきます。

4. フライパンでパリッと焼き上げる

火をつける前のフライパンに油(大さじ1)をひき、餃子を円形に並べます。
中火にかけてチリチリと音がして少し焦げ目がついたら、熱湯を「餃子が1/3程度浸かるくらいたっぷり」と注ぎ入れ、すぐにフタをして5分ほど蒸し焼きにします。


フタを取り、水分が飛んできたら、ごま油(大さじ1)を鍋肌から回しかけます。これで底面がカリッと香ばしく焼き上がります!

実食!骨感ゼロ、薬味たっぷりで無限に食べられる!

お皿にひっくり返すように盛り付け、真ん中の空いたスペースにミョウガ、大葉、白髪ねぎなどの「追い薬味」をこれでもかと山盛りに乗せれば完成です!たっぷりの薬味と一緒に、ポン酢につけていただきましょう。

一口かじると、皮のモチモチ感とカリッとした焼き目の直後に、イワシの濃厚な旨味がジュワッと溢れ出します。ネギと生姜が効いているので生臭さは一切なく、追い薬味とポン酢の爽やかさが相まって、驚くほどあっさりと食べられます。
そして一番心配な「骨」ですが……見事に全く感じません!
以前、イワシの中羽サイズの蒲焼きを作った時に「美味しいけど骨が少し気になる」と言っていた私の娘も、今回のイワシ餃子は「骨全然ない!」とパクパク食べていました。子供の素直な反応が、この骨対策が大成功した一番の証明です。
週末は「2種の餃子パーティー」で盛り上がろう!
イワシの栄養と旨味のポテンシャルを十二分に味わえるこのレシピ。
マンネリ化しがちな週末のホットプレート餃子パーティーで、いつもの「お肉の餃子」の隣に、この「イワシ餃子」をこっそり忍ばせてみませんか?

実はこの写真の大量の餃子、我が家(家族4人)でペロリと平らげてしまいました!
こってりジューシーな肉餃子を食べた後、薬味たっぷりのあっさりとしたイワシ餃子でお口をリセット。そしてまた肉餃子へ……。この「こってり×あっさり」の無限ループにハマること間違いなしです!
小骨も臭みも気にならない最強のイワシ料理、ぜひ今夜の食卓で家族みんなでワイワイ作って試してみてくださいね!
【オマケ】サカシュン流・こだわりの絶品肉餃子レシピ
「イワシ餃子と一緒に、我が家の肉餃子も食べてみたい!」という方へ。イワシ餃子との無限ループが止まらなくなる、サカシュン家究極の肉餃子レシピです。
材料(約60個分)
- 豚ミンチ肉(粗挽き): 500g(※粗挽きがなければ肩ロースの塊を粗く切る)
- キャベツの千切り: 500g(※スーパーの袋入り千切りキャベツで手間なし時短!)
- ニラ: 1束(細かく刻む)
- 生姜・ニンニク(すりおろし): 各1片
- 顆粒鶏ガラスープの素: 大さじ1
- 醤油: 大さじ2
- オイスターソース: 大さじ1
- 砂糖: 小さじ1
美味しさを格段に上げる3つのこだわり
- 絶対に「粗挽き肉」を使う!
普通の細かいミンチは加熱時に固まりすぎて皮と分離し、一体感がなくなってしまいます(イワシ餃子でつなぎを入れないのと同じ理由です)。粗挽き肉を使うことで、圧倒的なジューシーさが生まれます。 - キャベツの「塩もみ」は不要!
ボウルに入れると山盛りで驚くかもしれませんが、調味料の塩分で一気にカサが減るので心配無用。水分を絞り捨てるのはNGです!この野菜の水分こそが、噛んだ時に溢れる極上の旨味スープになります。 - タネは冷蔵庫で「1時間以上」寝かせる!
材料を全部入れてよくこねたら、冷蔵庫で最低1時間(一晩でもOK)寝かせます。これで肉と野菜の味が完璧に馴染み、まとまりが出ます。
【焼き方とおすすめの食べ方】
イワシ餃子と同様の手順(熱湯で蒸し焼き)で焼き上げます。タネにしっかり味が付いているので、醤油ではなく流行りの「酢コショウ」でさっぱり食べるのがサカシュン流のおすすめです!
イワシフライで骨の存在を消したい時はこちら!
「やっぱり子供にはフライで食べさせたい!」という時は、包丁の「骨切り」技術で小骨を完全に気にならなくするこちらの絶品レシピがおすすめです。
▶ 大羽イワシの小骨も気にならない!骨切りフライで子供もペロリ絶品レシピ|サカシュン流