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【決定版】モンゴウイカで作る本格イカスミパスタ!1kg丸ごと仕込むプロの濃厚レシピ

「イカスミパスタはお店で食べるもの」「家で作るならレトルトのソースで十分」と思っていませんか?

実は、新鮮な丸ごとのイカを使ってソースを仕込めば、1人前たったの400円以下で、市販品とは次元が違う「超・本格派」のイカスミパスタがご家庭で作れるんです。今回は、イカの「肝(キモ)」まで丸ごと使い、赤ワインとトマトで旨味を極限まで凝縮させた、私自身が何度も試作を重ねてたどり着いた自信作のレシピをご紹介します。

通常、イカスミパスタというと「スミイカ」とも呼ばれるコウイカ(※モンゴウイカとコウイカの違いについてはこちらの記事をご参照ください)を使うのが一般的です。しかし、私のいる地域でもそうですが、スーパーにはモンゴウイカの丸魚はよく並んでいても、コウイカはほぼ見かけません。

「ほとんどのレシピにはコウイカと書いてあるけど、モンゴウイカでも美味しいイカスミパスタはできるの?」と悩んでいる方、ご安心ください。モンゴウイカもたっぷりと濃厚なイカ墨を持っているため、市販品では絶対に満足できない人でも唸るほどの、超濃厚な漆黒イカスミパスタが完成しますよ!

モンゴウイカで作る絶品イカスミパスタの魅力と材料

まずは、今回たっぷり仕込むための材料をご紹介します。ここでお伝えする分量は、約8〜10人前のソース(パスタなら2回分)ができる量です。

■ 材料(たっぷり仕込み用ソース全量)
※今回はこのソースの「半分」を使って、4人前のパスタを仕上げます。

【メイン具材&ベース】

  • モンゴウイカ:大1杯(約1kg。身、ゲソ、墨袋、そして「肝」もすべて使います!)
  • 赤ワイン:200cc(たっぷり使って深いコクを出します)
  • カットトマト缶:1缶(400g)
  • オリーブオイル:大さじ3〜4

【炒める香味野菜(ソフリット用・たっぷりと!)】

  • 玉ねぎ:中2個(しっかりみじん切り)
  • セロリ:2本(玉ねぎと同量程度のボリューム。みじん切り)
  • ニンニク(ソース用):2かけ(みじん切り)
  • イタリアンパセリ:1パック半(ソース煮込み用)
  • 塩:小さじ1(各工程で水分を出すため)

【仕上げ・香り付け(今回の4人前分)】

  • スパゲッティ(太めでツルッとした麺):400g
  • オリーブオイル:大さじ3~4
  • ニンニク(香り付け用):1かけ(みじん切り)
  • 鷹の爪:1本(種を抜く。※子供用には無しでOK。大人は入れるとピリッとした刺激が加わり、より本格的になります)
  • イタリアンパセリ:適量(最後のトッピング用)
  • パスタを茹でるお湯と塩:お湯2リットルに対して、粗塩または岩塩を大さじ1(約15g)。これで塩分濃度がパスタに最適な約0.75%になります。

丸ごとのイカは高い?実は1食400円以下のハイコスパ!

大きなモンゴウイカを丸ごと1杯買うと、だいたい1kgで2000円前後することが多いため、「高いし、さばくのも面倒だな…」と敬遠されがちです。しかし、実は自分でソースから作るととんでもなくコストパフォーマンスが良い料理なんです。

今回ご紹介するレシピは、1kgのモンゴウイカを丸ごと全部使って、約8〜10人前という大量の極上ラグー(煮込みソース)を仕込みます。このソースの【半分】を使って家族4人分のパスタを作り、残りの【半分】はタッパーに入れて冷凍ストックしておきます。

トマト缶や赤ワイン、たっぷりの香味野菜などの材料費をすべて合わせても、なんと1人前あたりの原価はたったの400円以下!高級イタリアンで数千円払うのがもったいなくなるほどの本格的な味わいが、ワンコイン以下で、しかもいつでもお家で楽しめるようになります。

麺を変えれば味が激変!家族が5分で完食した理由

今回のレシピを完成させるにあたり、私はパスタの「麺の種類(表面加工)」を変えて何回も試作を行いました。結論から言うと、この濃厚なイカスミソースには、表面がツルッとした「テフロンダイス」の太麺を合わせるのが絶対の正解です。

百聞は一見に如かず。実際に2種類のパスタで作った仕上がりの違いを見てください。

1枚目は、ソースがよく絡むと言われる表面がザラザラした「ブロンズダイス」のパスタです。たしかに黒さは際立って漆黒ですが、ソースが絡み過ぎて少し重たく、画像からも「ぼてっとした感じ」が伝わるかと思います。実際に啜ってみてもツルッといかず、少しモサモサとして違和感を感じてしまいました。

2枚目が、今回私がおすすめする表面がツルッとした「テフロンダイス」のパスタです。光沢が明らかに違いますよね!ツルッと啜ることができ、濃厚なイカスミソースとのバランスが非常に良いです。ぼてっとした重さはなく、滑らかな口当たりでありながら重厚なソースの旨味をしっかり味わえます。「イカスミの黒味は、この光沢のある黒さがベストなんだ」と実感した、最高の仕上がりでした。

確かにお肉のラグーソース(ミートソースなど)は、絡みやすいブロンズダイスの方が良いかもしれません。しかし、イカスミの特性を最大限に活かすなら、少し太めのテフロンパスタの方が圧倒的に良いと断言できます。

【必見】濃厚ソースに合わせるおすすめのパスタ

私が試作の末にたどり着いた特におすすめのパスタが、「ニップン オーマイプレミアムもちっとおいしいスパゲッティ 1.8mm」です。
通常のパスタよりももちっと感が強く、小麦の香りもしっかりしているため、超濃厚なイカスミソースのパンチ力と、麺の小麦の香りがぶつかり合う最高の「黄金比」を生み出してくれます。

実際にこのツルッとした太麺に変えて家族に振る舞ったところ、塩味もマイルドになり、一皿食べてもペロッといける不思議なあっさり感がありました。妻からは「昨日と同じ量なの!?」と驚かれるほど食が進み、長女に至ってはものの5分で平らげてしまうほど大絶賛でした!

サカシュン流・旨味凝縮メソッド(作り方とアレンジ)

それでは、いよいよ作り方の解説です。今回はソース作りの工程と、余ったソースを使った最高のアレンジレシピを豊富な写真付きで詳しく解説していきます。

1. イカの下処理(肝も捨てない!)

この柄がモンゴウイカの特徴ですね!

まずはモンゴウイカを捌いていきます。一番の宝物である「墨袋」を破らないように、指で少しずつ剥がして丁寧に取り分けておきます。

でっかい!!

背中に入っている巨大なプラスチックのような軟骨(甲)、口(カラス)、目などを取り除きます。このとき、茶色い内臓部分である「肝」は深いコク出しに使うので、絶対に捨てないでください!

イカ墨と肝

薄皮の中に残った砂を綺麗に水洗いし、身とゲソはラグー(ミートソース状)にするため、5mm〜1cm角程度に細かく刻みます。
※身の部分は今回皮を取っていますが、取らなくても問題ありません。今回はモンゴウイカが大きく皮が分厚かったため食感重視で取り除いていますが、そこまで神経質にならなくてOKです。

2. 香味野菜の準備

玉ねぎ、セロリ、ニンニク、イタリアンパセリを包丁で細かいみじん切りにします。「こんなにたっぷり入れるの?」と思うかもしれませんが、これがソースの土台になります。

3. たっぷりのソフリット作り

深鍋にオリーブオイルとみじん切りにしたニンニクを入れ、弱火で香りを引き出します。香りが立ったら、たっぷりの玉ねぎとセロリを投入。軽く塩(小さじ1)を振り、弱〜中火でじっくりと炒めます。

【プロの用語解説】ソフリットとは?

イタリア料理の命とも言える「味のベース(土台)」のことです。玉ねぎやセロリなどの香味野菜を細かく刻み、たっぷりのオリーブオイルで弱火でじっくりと炒めることで、野菜の水分が飛び、強烈な甘みと旨味が引き出されます。この「ソフリット」を手間をかけてしっかり作るかどうかが、市販のソースと本格レストランの味を分ける最大の分かれ道になります。

4. モンゴウイカと赤ワインを加えてベースを作る

ソフリットの水分が飛んだら(飴色まで炒めなくてOK)、赤ワイン(200cc)と細かくカットしたモンゴウイカを加えます。(魚介の香り出しには白ワインを使うことが多いですが、今回はより重厚で濃厚に仕上げるために赤ワインを使用しています。白ワインでもまた違った顔の美味しいソースになるのでお好みで使い分けてください)

イカからもタプタプに水分が出るので火を強め、ワインのアルコールと水分をしっかりと飛ばしながら、ソフリットとイカにワインの深いコクだけを吸わせます。この水分もしっかりと飛ぶまで強めの火で炒め合わせ、イカと肝の旨味をギュッと凝縮させるのが最大のポイントです。

これぐらいまで煮詰めればOK!

5. トマトと墨の融合

ワインとイカの水分が飛んだところに、カットトマト缶(1缶)、取っておいた「肝」、みじん切りにしたイタリアンパセリを加えます。

続いて、取り分けておいた墨袋をボウルの上などで破り、少量の水ですすいで無駄なく鍋に入れます。

スプーンの背などを使って、墨のツブツブ(粒子)を鍋肌ですり潰すように、3回ぐらいに分けて少量の水を加えながらしっかりと溶かし込みます。

6. 煮詰め(漆黒の万能ラグー完成!)

完成直後のイカスミソース

弱火にし、20分程コトコトと煮詰めていきます。トマトの角が取れ、全体がぽってりとした濃厚な漆黒のラグー状になれば「イカスミソース」の完成です!
このままパスタを作っても美味しいですが、粗熱を取って冷蔵庫で1日寝かせると、より味が全体に馴染んで美味しくなります。

冷蔵庫で1日寝かせた後のイカスミソース!やっぱり寝かせた方がおススメです!

★4〜5人前で使う分は今回作った量の「半量」で十分です。ソースの【残り半分】をタッパーなどに取り分け、粗熱を取ってから冷凍保存しておきましょう。次回のお楽しみです!

7. 仕上げ(洗い物を減らすプロの技)

スパゲッティを塩分濃度0.75%のお湯(お湯2Lに対して粗塩大さじ1)で茹で始めます。別の広いフライパンにオリーブオイル(大さじ3)、みじん切りのニンニク、(大人向けならここで鷹の爪も)を入れて弱火にかけ、香りを移します。そこに、鍋に残った半量の「イカスミのラグー(4人前分)」を加えてひと煮たちさせます。

パスタが茹で上がったら、ザルには上げず、トングなどを使ってお湯が入った鍋から直接フライパンへ麺を移します!

【プロの用語解説】ソースの「乳化(にゅうか)」とは?

本来は弾き合って混ざらない「油(オリーブオイル)」と「水分(パスタの茹で汁)」が、麺から溶け出したデンプン質を繋ぎ役として、トロッと一体化する現象のことです。乳化が成功するとソースがクリーミーになり、パスタの麺にしっかりと絡みつく絶品の仕上がりになります。

料理本やお店のレシピでは「茹で汁を別容器に取ってソースと混ぜ、パスタはザルにあげて湯切りする」という工程が多いですが、家庭ではもっと実用的にいきましょう!トングでパスタを掴み、茹で汁ごと直接ソースのフライパンへ移すだけで、麺にまとわりついた適度な水分が自然に入り、わざわざ別で混ぜなくてもしっかりと乳化してくれます。ザルや別容器を洗う手間が省ける、イタリアのマンマ(お母さん)もやっている最強の時短&実用テクニックですよ!

真っ黒になるまでしっかりとソースと麺を絡め、お皿に高く盛り付けます。

最後に、残しておいたイタリアンパセリ(適量)を色鮮やかに散らして完成です!ツルッとした太麺が漆黒のソースを見事にまとい、美しく光り輝く最高のビジュアルです。

【豆知識】歯が黒くなっても大丈夫!すぐ落ちる不思議な理由

イカスミパスタを食べていると、どうしてもお歯黒のように歯が真っ黒になりますよね。でも、それがまた家族の食卓に笑いと話題を添えてくれる楽しい要素でもあります。
「翌日仕事なのに歯が黒いままだったらどうしよう…」と心配になるかもしれませんが、不思議なことに、食後に水やお茶を飲むだけでサッと黒いのが消えていきます。
実はイカスミの黒い成分(メラニン色素)は、歯に染み込んでいるわけではなく、パスタのオリーブオイル等と一緒に歯の表面にペタッと「張り付いている」だけなんです。そのため、お茶などで油分ごと洗い流してしまえば、あっという間に元の白い歯に戻ります。(※ただし、服の繊維の奥に入り込んでしまうと落ちにくいので、食べるときは十分気をつけてくださいね!)

余ったソースで!漆黒のチーズフォンデュとバゲット

パスタを盛り付ける際、モンゴウイカの身がたっぷり入っているためソースが少し余ってしまうことがあります。そんな時、無理にパスタに全部乗せる必要はありません。このソースは多様性抜群でアレンジが自在なんです!

まずはシンプルに、軽く焼いたバゲットに乗せてブルスケッタ風に。これだけで極上のおつまみになります。

そして、パーティー料理としてインパクト抜群なのが「漆黒のチーズフォンデュ」です!いつものチーズフォンデュの鍋に、このイカスミソースをポンと乗せて混ぜ合わせるだけで、見た目も味も劇的に変わります。

先日、次女の誕生日パーティーでこれを出したところ、「今まで見たことがない!」とすごく喜んでくれました。漆黒の見た目の楽しさと、濃厚な魚介の旨味とチーズのコクが合わさって、家族やゲストの心をガッチリ掴むこと間違いなしのおすすめアレンジです。

💡 そもそもモンゴウイカとコウイカって何が違うの?
「スーパーでどれを買えばいいか迷う」「お刺身で食べるならどっち?」という疑問については、こちらの記事で魚屋目線で徹底解説しています。あわせて読んで、イカ選びの達人になってくださいね!
👉 モンゴウイカとコウイカ(スミイカ)の違いは?パスタや刺身で失敗しない選び方を魚屋が解説

まとめ:市販品には戻れない極上の味わい

モンゴウイカを丸ごと使った、サカシュン流の本格イカスミパスタとアレンジレシピはいかがでしたでしょうか。

たっぷりのソフリットで甘みを作り、赤ワインとイカの水分をしっかり飛ばして旨味を凝縮させる。そして、ツルッとした太麺でソースを絡めとる。この少しの手間と理論を知っているだけで、ご家庭のキッチンが高級イタリアンレストランに早変わりします。

一度この濃厚で深いコクを知ってしまったら、もう二度と市販のイカスミペーストには戻れなくなるはずです。スーパーや市場で立派なモンゴウイカを見かけたら、ぜひご家族でこの感動の美味しさを体験してみてくださいね!

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