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【実体験】シズ(イボダイ)の自家製干物レシピ!冷蔵庫で簡単、頭もヒレもパリパリ食べられる絶品仕上げ

スーパーで売られている「干物」。美味しいですが、旬のシズ(イボダイ)が手に入ったら、ぜひ「自家製干物」を試してみてください。

私自身、魚の美味しさを探求する中で様々な調理法を試してきましたが、この冷蔵庫で簡単に作れる干物は、シズの旨味を凝縮させ、頭やヒレまでパリパリに仕上げる最高の食べ方の一つだと行き着きました。

この記事では、私が実践している具体的な手順と、成功させるためのコツを、当日の写真と共に徹底的に解説します!

この記事で分かること

  • 家庭の冷蔵庫で干物を作る具体的な手順
  • 最適な塩水の濃度と漬け込み時間
  • 頭やヒレまで美味しく食べるためのコツと実食レビュー

この記事では、シズ(イボダイ)を使った自家製干物の作り方に特化して解説します。 シズ(イボダイ)の生態や旬、他の食べ方(刺身や煮付け、唐揚げなど)の全体像については、まずこちらの総合解説記事(魚図鑑)をご覧ください。

なぜ自家製?シズ(イボダイ)の干物作りの魅力

なぜ手間をかけてまで干物を自作するのか?それには、市販品にはない大きな魅力があるからです。

  • 圧倒的な鮮度感:自分で選んだ新鮮な魚から作る干物は、風味が全く違います。
  • 好みの塩加減にできる:塩水の濃度や時間を調整して、自分だけのベストな味付けを見つけられます。
  • 添加物ゼロの安心感:材料は魚と塩と水だけ。安心して食べられます。
  • 感動的な美味しさ:そして何より、自分で作った干物を焼き上げた時の香ばしさと味は、格別なものがあります。

材料と道具

材料

  • シズ(イボダイ): 2尾
  • 塩水:
    • 水:1000ml (1L)
    • 塩:40g
    • (塩分濃度4%の塩水を作ります)

【サカシュン流 こだわりポイント】

干物にするなら、少し大きめのサイズ(できれば20cmオーバー)を選ぶのが断然おすすめです!身が厚い分、干してもふっくら感が残り、食べ応えも十分。私が今回使ったのもこのサイズです。

道具

  • 包丁、まな板
  • ボウル(塩水漬け用)
  • バット、網
  • キッチンペーパー

【写真で全解説】シズ(イボダイ)自家製干物の作り方

1. 下処理(背開きにする)

干物にする場合、魚は「背開き」にするのが基本です。イボダイは頭が柔らかいので、比較的簡単に開くことができます。

  1. まず、イボダイ特有のヌメリを塩でこすりながら流水でしっかり洗い流し、ウロコも丁寧に取り除きます。
  2. 背びれのすぐ上から包丁を入れ、中骨に沿って尾まで切り開きます。
  3. 頭を割り、エラと内臓を取り除きます。
  4. 腹の中の血合いなどを歯ブラシなどで綺麗に洗い流し、キッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取ります。

2. 塩水に漬ける

ボウルに水1000mlと塩40gを入れ、よく混ぜて塩を完全に溶かします。 そこに下処理したシズを入れ、約1時間30分漬け込みます。

【サカシュン流 こだわりポイント】

この「4%の塩水に1時間半」という塩梅が、しょっぱすぎず、しかし魚の旨味をしっかり引き出す絶妙なバランスです。ぜひこの通りに試してみてください。
※魚の大きさや種類、脂の乗り方によって漬け込む塩分濃度は変わります。

3. 冷蔵庫で干す(乾燥させる)

これが家庭で干物を作る最大のコツです。特別な道具は要りません。

  1. 塩水からシズを取り出し、キッチンペーパーで表面の水分を優しく、しかし徹底的に拭き取ります。
  2. バットの上に網を乗せ、そこにシズの皮目を下にして置きます。
  3. ラップをかけずに、そのまま冷蔵庫に入れ、丸1日(約24時間)置きます。

冷蔵庫の中は乾燥しているため、ゆっくりと魚の水分が抜けて旨味が凝縮されます。天日干しのように天候を気にする必要も、虫の心配もありません。

(1日後、表面が適度に乾き、美しい干物が完成!)

【実食】自家製干物の美味しい焼き方と、そのお味は…

美味しい焼き方(グリルの場合)

完成した干物を、魚焼きグリルで焼いていきます。ご家庭のグリルの種類によって、焼き方のコツが少し変わります。

【両面焼きグリルの場合】

  • 皮目を下(=身を上)にして網に置きます。(クッキングシートを敷くと、グリルが汚れず後片付けが楽です)
  • 中火でじっくりと焼きます。皮目の脂がクッキングシートに落ち、その脂で皮目が揚げ焼きのようにパリッと香ばしくなります。
  • 目安は約15分〜20分。身から脂がジュワッと滲み出て、全体にこんがりと焼き色がついたら最高のタイミングです。

【片面焼きグリルの場合】

  • まず皮目から中火でじっくり焼きます。(約10分〜12分)
  • 皮目に美味しそうな焦げ色がついたら、裏返して身の側を焼きます。(約5分〜8分)
  • 両面がこんがりと焼けたら完成です。

実食レビュー

焼き上がった干物は、香ばしい香りが食欲をそそります。 一口食べると、まず市販品にはない身のふっくら感に驚きました。パサつきは一切なく、しっとりとしています。噛むほどにシズ本来の上品な旨味と、凝縮された脂の甘みが口の中に広がります。

そして、このレシピの真骨頂は、頭とヒレです! じっくり焼いたことで、旨味が詰まった頭やヒレはパリパリと香ばしく、難なくかぶりつけました。これがシズ(イボダイ)の干物の醍醐味です! また、身の中にある小骨(腹骨など)も全く気にならず、食べられてしまいます。

(※さすがに一番太い中骨は硬かったですが、これが食べたい方は、唐揚げにすると良いかもしれません。 →実際に唐揚げで骨まで食べられるか検証した記事はこちら!) カルシウムも満点ですね。

まとめ:シズの干物は自家製が最高!

今回ご紹介した「サカシュン流・冷蔵庫干物」は、シズの手軽さと想像を超える美味しさを両立させた、私自身も納得のいく調理法です。

「背開きにして、塩水に漬け、冷蔵庫で寝かせる」

たったこれだけの工程で、食卓が豊かになる感動を味わえます。 鮮度の良いシズを見かけたら、ぜひこの絶品干物に挑戦してみてください。きっと、干物の概念が変わるはずです!

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