寒い日に、魚の旨味がギュッと染み込んだ濃厚なおでんが食べたくなり、試行錯誤してたどり着いたのがこの「八丁味噌を使った海鮮味噌おでん」です。 特に脂がのった青魚(サバやブリ)と、八丁味噌のコクと渋みの相性が抜群であることを再発見しました。
こんな方におすすめのレシピです!
- いつもの醤油ベースのおでんに飽きた方
- 濃厚でコクのある味が好きな方
- 魚介の新しい食べ方を探している方
- スーパーで買ったサバやブリを、いつもと違う料理で楽しみたい方
基本情報
- 調理時間:約1.5時間~(1日目の煮込み時間) + 一晩寝かせる時間
- 分量:4人分(多めに作って2〜3日楽しむのがおすすめです)
- 難易度:★★☆(普通)
※工程は簡潔ですが、じっくり煮込む時間が必要です。時間のある休日に仕込むのがおすすめです。
材料(4人分 目安)
【味噌スープ(作りやすい分量)】
- 八丁味噌(または大豆原料の赤味噌): 300g
- ザラメ: 200g
- 水: 1.5L(1500cc)
【具材(1日目に煮込むもの)】
- 大根: 1/2本
- ゆで卵: 4個
- こんにゃく: 1枚
- お好みの練り物(1日目用)
- 例:ちくわ、黒はんぺん、お魚厚揚げ など
【具材(2日目・仕上げに入れるもの)】
- 真サバ:4〜6切れ
- ヤリイカ:小さめ4杯(スルメイカなら1杯でも可)
- 餅巾着: 4個
【次の日も楽しむ「追い具材」(お好みで)】
- ゆで卵(我が家は卵好きです(笑))
- お好みの練り物(追加用)
- 例:魚河岸揚げ、チーズサンドはんぺん など
作り方
- スープの準備
まず別鍋を用意します。水、八丁味噌、ザラメをすべて入れ、火にかけながらよく混ぜ合わせ、味噌とザラメを完全に溶かしておきます。
(※または、ボウルに味噌とザラメを入れ、熱湯を注いで溶かしても構いません)


- 具材の下処理
具材ごとに下ごしらえをします。- 大根:皮をむき、2〜3cm程度の厚さに切って面取りします。お湯で15分ほど下茹でします。(※今回は濃厚な味噌で煮込むため、米のとぎ汁を使った丁寧なアク抜きは省略しても大丈夫です)
- 卵:ゆで卵を作り、殻をむいておきます。
- こんにゃく:食べやすく切ってからサッと下茹でし、アクを抜きます。(アク抜き不要のこんにゃくなら下茹でなしでOK)
- 練り物(すべて):サッと湯通しし、余分な油と雑味を抜きます。
- 魚介類(サバ・イカ):食べやすい大きさに切ります。沸騰したお湯にサッとくぐらせ(湯通し)、表面が白くなったらすぐに冷水に取り、水気を拭き取ります。
サバやイカを湯通しするのは、皮目などにある特有の臭みが味噌スープに移るのを防ぐためです。少し手間に感じますが、この一手間で仕上がりの風味が格段に良くなります。



- 煮込む(1日目)
大きめの鍋に、下処理した【1日目の具材】(大根、ゆで卵、こんにゃく、1日目用の練り物)を入れます。 - 鍋に手順1で作っておいた味噌スープを静かに注ぎ入れ、中火にかけます。(鍋の大きさによって一度で味噌スープが入り切らない場合は、継ぎ足していくように入れます。)
- じっくり煮込む
沸騰したら、弱中火にして、スープの量が約2/3ほどになるまでじっくり煮込みます。(目安:1時間~1時間半程度)


- 味を染み込ませる
火を止め、フタをしてそのまま冷まします。粗熱が取れたら、鍋ごと冷蔵庫(または冬場の涼しい場所)に入れ、一晩置いて味を染み込ませます。 - 仕上げ(2日目・食べる当日)
食べる直前に、冷蔵庫から出して鍋を再度火にかけます。(中火)
※スープが煮詰まりすぎているようであれば、適宜水を足して調整してください。 - 煮汁が温まってきたら、下処理しておいた【2日目の具材】(サバ、イカ、餅巾着)を加えます。 (※サバやイカは1日目から煮込んでも良いですが、実体験として2日目に入れる方が身が硬くならず、ふっくらと仕上がったのでおすすめです)


- 弱火にして、サバやイカに火が通り、餅巾着が柔らかくなるまで煮込んだら(目安:10〜15分程度)、2日目の完成です!
- 次の日も絶品!お楽しみは続きます
このおでんの真骨頂は、2日目(仕込みから3日目)以降。大根は味が中まで染み込み、まさに絶品になります。
具材が少なくなってきた鍋に、お好みで「追い具材」を追加して温め直しましょう。新しい練り物(魚河岸揚げ、チーズサンドはんぺんなど)や、ゆで卵(我が家は卵好きです(笑))を追加すれば、また新鮮な気分で楽しめますよ。
美味しく食べるコツとアレンジ

おすすめの薬味
そのままでも濃厚で美味しいですが、味変もおすすめです。
- 定番の「和からし」
- ピリッと香る「七味唐辛子」
- 爽やかな「柚子胡椒」(これが意外と合います!)
残ったスープの活用法
魚介の旨味が溶け出したこの味噌スープは絶品です。捨ててはなりません!
一番のおすすめは「味噌カツ」!

魚介の出汁をたっぷり吸ったこの味噌スープを、揚げたてのトンカツにかけるだけ。超本格的なお店の味に驚くはずです。
(あの名古屋名物「矢場とん」風の味になるかも?)
たっぷりの千切りキャベツと一緒に食べると、濃厚な味噌とキャベツの甘さが驚くほど合いますよ!
定番の〆
- 〆の「味噌煮込みうどん」:残ったスープにうどんを入れ、ネギと卵を落として煮込めば、最高の〆になります。
- 雑炊:ご飯と溶き卵を入れれば、濃厚な味噌雑炊に。
今回は、八丁味噌を使った濃厚な「海鮮味噌おでん」のレシピをご紹介しました。 サバやブリといった脂の乗った魚と、コク深い味噌スープの相性は抜群です! 時間はかかりますが、じっくり煮込んで一晩置くことが、大根や具材に味が染み渡り、最高の美味しさを引き出す最大の秘訣です。 残ったスープで作る味噌カツや味噌煮込みうどんも絶品ですので、ぜひ余すところなく楽しんでくださいね。 この冬は、サカシュン流の濃厚海鮮味噌おでんで、心も体も温まっていただけたら嬉しいです!